Processloop の要求仕様と設計に関する記法・方針の根拠となる一次情報をまとめる。
各文書の記述はここに挙げた資料にもとづく。孫引きや二次情報ではなく、 一次資料そのものを参照すること。 解釈に迷った場合も原典に当たる。
USDM(Universal Specification Describing Manner)は清水吉男氏が提唱した記述法である。 派生開発推進協議会(AFFORDD)の T2 研究会が小冊子を公開している。
| 資料 | URL |
|---|---|
| AFFORDD 研究会 成果物一覧 | https://affordd.jp/previous/results.shtml |
| USDM 小冊子 基礎編 ver 1.3(2016) | https://affordd.jp/previous/tech_documents/affordd-t2-usdmtext-basic_1.3.pdf |
| USDM 小冊子 付録編 ver 1.3(2016) | https://affordd.jp/previous/tech_documents/affordd-t2-usdmtext-appendix_1.3.pdf |
基礎編から次を採用している。
- 要求・理由・説明・仕様グループ・仕様の5要素からなる階層構造
- 要求を動詞形の振る舞いとして書くこと
- 要求が持つ3つの役割(動きを感じさせる/範囲を示す/全ての動詞と目的語を見せる)
- 動詞が8個以上になったら要求を分割すること。分割の4型(時系列・構成・状態・共通)
- 避けるべき3表現(「等」「etc」/否定表現/ペースト作文)
- 仕様が満たすべき3条件(要求から導出される/設計をイメージできる/検証をイメージできる)
適用の詳細は req/README.md を参照。
IPA/SEC の「機能要件の合意形成技法ワーキンググループ」が策定した。 発注者と開発者の不充分な合意形成が原因で下流工程に生じる手戻りを防ぐための 「コツ」を集めたもので、対象工程は外部設計工程である。
事業は2008年度から2009年度に実施された。
| 資料 | URL |
|---|---|
| エンタプライズ系事業/機能要件の合意形成技法 | https://www.ipa.go.jp/archive/digital/iot-en-ci/jyouryuu/ent03-a.html |
背景、合意成熟度の3レベル、4つの作業、コツの定義と留意点、利用シーンが まとめられている。全体像を知るにはここから読むのが早い。
「概要編」と6つの技術領域の分冊からなる。概要編は技術領域ではない点に注意する。
| 資料 | URL |
|---|---|
| 「機能要件の合意形成ガイド」説明資料(PowerPoint、2011年6月) | https://www.ipa.go.jp/archive/files/000028868.ppt |
| 採用したもの | 反映先 |
|---|---|
| 6技術領域の区分 | Front Matter の domains |
| 合意成熟度の3レベル(仕掛・充実・完成) | Front Matter の status の意味づけ |
| 4つの作業の区分 | レビューの進め方 |
| 各技術領域が想定する工程成果物の名称 | diagram-guide.md の記法割り当て |
ガイドの著作権は IPA が保有する。著作権表示を明記すれば、 情報システム開発に携わる者が本目的のために無償で複製・再配布できるが、 改変・翻案は禁じられている。
したがって Processloop ではコツの本文を転記も言い換えもしていない。 参照するのは著作物にあたらない事実(技術領域の区分、成熟度のレベル名、 作業の区分、工程成果物の名称)に限る。
review-checklist.md の30項目は、 コツの翻案ではなく独自に構成したものである。
コツそのものを活用したい場合は、上記の PDF を直接参照すること。
出典表記: 機能要件の合意形成ガイド ver.1.0、Copyright©2010 IPA
ガイドは 300ファンクションポイント以上、5000万円以上、10名以上、50人月以上を目安としている。 Processloop は個人プロジェクトであり、この想定から大きく外れる。
ただしガイド自身が、開発規模が小さくメンバも少ないプロジェクトでも 発注者と開発者の合意は必要であり、書き方とレビューのコツを参考にしてほしいと述べている。
機能要件の合意形成ガイドの前身にあたる。 国内 SI 事業者9社による「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会」が策定し、 その後 IPA/SEC に移管された。
Web アプリケーション開発における外部設計工程で、発注者と受注者の システム仕様に関する認識のずれを防ぐコツをまとめたものである。
| 編 | 公開 |
|---|---|
| 画面編 | 2007年9月 |
| システム振舞い編 | 2008年3月 |
| データモデル編 | 2008年3月 |
| 概説編・用語集 | 2008年 |
したがって参照すべきは後継である機能要件の合意形成ガイドである。 前身の内容を確認する必要が生じた場合は、国立国会図書館のインターネット資料収集保存事業 (WARP)に保存された IPA 旧サイトのページから辿れる。
| 資料 | URL |
|---|---|
| 発注者ビューガイドライン(IPA 旧サイト、WARP 保存版) | https://warp.ndl.go.jp/web/20130117225954/http://sec.ipa.go.jp/reports/20080710.html |
flowchart TD
A["発注者ビュー検討会<br/>国内SI事業者9社<br/>2006年4月設立"] --> B["発注者ビューガイドライン<br/>2007-2008年<br/>技術領域3つ"]
B --> C["IPA/SEC へ移管"]
C --> D["機能要件の合意形成技法WG<br/>発注者側企業も参加"]
D --> E["機能要件の合意形成ガイド<br/>2010年3月<br/>技術領域6つ"]
ソースを見る
```mermaid
flowchart TD
A["発注者ビュー検討会<br/>国内SI事業者9社<br/>2006年4月設立"] --> B["発注者ビューガイドライン<br/>2007-2008年<br/>技術領域3つ"]
B --> C["IPA/SEC へ移管"]
C --> D["機能要件の合意形成技法WG<br/>発注者側企業も参加"]
D --> E["機能要件の合意形成ガイド<br/>2010年3月<br/>技術領域6つ"]
```| 資料 | URL |
|---|---|
| Process Dashboard(GitHub) | https://github.com/dtuma/processdash |
| Process Dashboard 公式サイト | https://www.processdash.com/ |
上流ピンは bf5a4d63aff08410f79840001c816b37392e5001(バージョン 2.7.6、2026-05-28)。
| 資料 | URL |
|---|---|
| Mermaid 公式ドキュメント | https://mermaid.js.org/intro/ |
| Mermaid Requirement Diagram(SysML 1.6 準拠) | https://mermaid.js.org/syntax/requirementDiagram.html |
| draw.io の Mermaid 編集機能 | https://www.drawio.com/blog/mermaid-updates/ |
作図記法の選定理由は ADR-0003 を参照。
本書に挙げた資料は、いずれも原典または公式の配布元である。 解説記事やブログ記事は参考にとどめ、記法や方針の根拠にはしない。
実際、調査の過程で二次情報に誤りが見つかった。 機能要件の合意形成ガイドの技術領域を7つとする記述や、 対象工程を要件定義とする記述が該当する。いずれも一次資料で訂正した。
方法論や構造は採用してよいが、本文の転記と翻案は避ける。 特に機能要件の合意形成ガイドは改変・翻案を明示的に禁じている。
Processloop の文書に書かれた観点やチェックリストは、 一次資料を読んだうえで独自に構成したものである。
curl や wget での到達確認は当てにならない。
ブラウザで開いて確認する。
本書に記載した URL は、2026-08-10 時点でブラウザ相当の取得により内容を確認している。
IPA のサイトは改組により URL が変わることがある。
実際、旧 sec.ipa.go.jp のページは現在 www.ipa.go.jp/archive/ 配下に移っている。
リンク切れが生じた場合は、資料名で検索するか、 IPA のアーカイブトップから辿る。
| 資料 | URL |
|---|---|
| IPA アーカイブ トップ | https://www.ipa.go.jp/archive/index.html |
| システム構築の上流工程強化 | https://www.ipa.go.jp/archive/digital/iot-en-ci/jyouryuu/index.html |